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マユ先生のワキガ対策:ワキガへの日常の対処療法
「先ほども説明したとおり、ワキガというのは人間の体質によって発生してしまうものよ。ただ、軽度のワキガ体質であれば、日常の対処療法によって直るとは言わないまでも、ある程度軽減できないこともない、わね」
「ほ、本当ですかっ?!」
「けれど、体質的に、どうしても外科的な処置でないとワキガを直せない人もいるわ。ただ、ワキガへの日常の対処療法の基本は、ようするに健康かつ清潔な生活を心がけることだから、やっても別に損はない、とだけはいえるわね」
「ど、どんなことをすればいいんでしょう?」
「まずは、食生活ね。肉類・バター・チーズなどの食品は、たしかに日本人の体格を良くしたし、胴長の体系も変化させたわね。これは、穀物から栄養を吸収するのに、腸が長くなければいけなかったのが、欧米型の食生活によってその必要がなくなり、だんだん脚の長さが伸びていったのね。もちろん、畳から絨毯への生活様式の変化も関係あるけど・・・」
「あの、ワキガとの関係は・・・」
「おっと、そうね。ワキガとの関係で言うと、欧米型の食生活は、当然脂肪分を多く取ってしまうわね。それは当然、皮脂腺の働きを活発にして、皮膚上の皮脂膜の量を多くする。ぶっちゃけ脂っぽい肌を作ってしまうわけね。これらの皮脂を分解するために菌がいるわけだけど、ようるするに皮脂を餌にして繁殖している菌だから、皮脂量が多くなれば、とうぜん菌も繁殖するわ。それに、皮脂は皮膚表面をアルカリ性にして、そういった菌の活動を助けるしね。これらがアポクリン汗腺からでたアポクリン汗と出会うと・・・」
「皮脂と、アポクリン汗の脂肪分を分解する菌がワキガの臭いの元になる、と・・・」
「そう、そのとおり! また、香辛料の多いキムチ・カレー・その他のエスニック料理も、汗腺の働きを活発にして、結果的にワキガ発生を助けてしまうわ。
とくに、唐辛子などに含まれるキャプサイシンという物質が、汗を促す活動を起こしてしまうのね。味覚性発汗といわれるわ。
もともと、そういった料理は、汗によって体温調節の必要な気候の暑い地域で発達したものだから、年中じめじめして、雑菌の繁殖しやすい日本には自然では無いのかもしれないわね。メキシコ料理も結構からいけど、メキシコやアメリカ南西部なんて、かく汗かく汗すぐに蒸発して、あまり臭わないからね。旅行で南西部のアリゾナとかユタとかにいったけど、汗はあまり気にならなかったわね。程度問題だけど」
「キムチラーメンとか、激辛カレーとか、辛いのは苦手だから、僕は大丈夫ですね・・・」
「わたしは辛いの大好きだから、手術を・・」
「えっ?!」
「口が滑ったわね。なんでもないわ。とにかく、ワキガ体質の人は、まったく食べるな、というわけでは無いけれど、日常的には食べないように気をつけたほうがいいわね。神経質になる必要はないと思うけど。あとお酒とタバコね。この二つも、発汗作用を助ける作用があるから、気をつけるべきね」
「お酒は好きだけど・・・タバコは吸まないから大丈夫かな」
「あとは、いつも身体を清潔に保つこと、ね」
「シャワーならちゃんと・・・」
「きちんと、要所要所をあらうことと、入浴・シャワー後はキチンと乾燥すること。あとは、デオドラント製品や消毒剤をワキガ対策に利用することね。これらは、いろいろな製品がでているけれど、なるべく手軽で、シンプルな無臭の装束・殺菌系のものを利用するといいわ」
「軽度のワキガの人であれば、上記のような対策で、ニオイが軽減されるし、かなり臭うワキガの人でも、食生活や入浴時・後の習慣はキチンとしたほうがいいわね」
「もうひとつ、ワキガの脱毛をすることもある程度効果があるわね。ただ、一部で脱毛=ワキガ対策と説明するサロンなどがあるそうだけど、基本的には臭いの元になる物質を毛の周辺で溜めないようにする処置だから、根本的な対策にはならないわ。けれどワキガ物質・ワキガ反応を抑える効果はあるから、まったくの無駄にはならないわね」
「もうひとつ、ストレスや緊張した場面の軽減、というのもあるわね。ワキガと汗の関係で説明したとおり、人間は、緊張したりストレスを感じたりすると、汗をかくから」
「まとめると、下の図のようになるわ」

「健康的・清潔・健全な生活を心がければいいわけですね。なるほど、基本だなあ・・・」
「ただ、これらはあくまでも対処療法。日常生活に支障をきたすほどの重度のワキガでは、外科的処置が必要になる場合もあるわね」
「しゅ、手術ですか?!」
「そう」
「・・・続きますねっ」